ゼロチン
家探しアプリの要件定義からデザイン・開発・リリースまでを1人で完遂。月間約3万インストールを達成。

担当
要件定義・ブランディング・デザイン・開発
期間
4 months
年度
2025
カテゴリ
要件定義 / デザイン / 開発
チーム
3名(デザイン・実装は主担当として1人で担当。企画・技術レビューを受けながら進行)
プラットフォーム
iOS / Android
Overview
ゼロチンは、敷金・礼金0円の物件を中心に探せる賃貸物件検索アプリです。
住まい探しには、エリア、家賃、間取り、駅からの距離など、多くの判断項目があります。選択肢が豊富である一方、初めて一人暮らしをする人にとっては、何から決めればいいのか分からず、探し始めること自体が負担になりやすいという課題がありました。
そこで、敷金・礼金0円という分かりやすい入口を設け、住まい探しに慣れていない人でも、迷わず探し始められる体験を目指しました。
Background
既存の賃貸物件検索サービスでは、豊富な物件数や検索条件が重視されています。
しかし、選択肢や条件が増えるほど、ユーザーが比較しなければならない情報も増えていきます。
特に、初めての一人暮らしを始めるユーザーには、次のような負担があります。
- 何を基準に物件を探せばいいか分からない
- 初期費用がどれくらい必要か不安
- 条件が多く、比較しているうちに基準を見失う
- 問い合わせることに心理的なハードルがある
Design Concept
選択肢を増やすのではなく、選びやすくする。
多くの機能や情報を提供するのではなく、住まい探しを始める理由を明確にし、必要な情報を迷わず比較できる設計を目指しました。
My Role
要件定義からストア公開まで、プロダクトの立ち上げに必要な工程を横断して担当しました。
Product Design
- サービスコンセプトと要件の整理
- ユーザー体験と画面遷移の設計
- 検索・比較・問い合わせフローの設計
- iOS / AndroidアプリのUIデザイン
- Figmaコンポーネントと画面データの管理
Branding
- サービスロゴのデザイン
- ブランドカラーとビジュアルルールの設計
- App Store・Google Play掲載画像の制作
- 広告クリエイティブの制作
Development
- React Native / Expoによるアプリ実装
- REST APIとのデータ連携
- 物件検索、お気に入り、閲覧履歴などの機能実装
- プッシュ通知の実装
- iOS / Androidのビルド・リリース対応
Analytics
- AppsFlyerによるアプリ計測
- Firebase・Google Analytics 4の導入
- インストールや問い合わせにつながるイベントの設計
- リリース後の利用状況を確認するための計測環境構築
Design Process
01. サービスの入口を明確にする
一般的な賃貸検索サービスでは、エリアや駅、家賃など、複数の条件から検索を始めます。
ゼロチンでは「敷金・礼金0円」をサービスの明確な入口として設定しました。ユーザーが最初からすべての条件を決めるのではなく、まずは初期費用の負担を抑えられる物件から探し始められる設計にしています。
02. 判断に必要な情報を整理する
物件一覧では、カードごとに掲載する情報や順序を統一しました。家賃、間取り、所在地、駅からの距離など、比較に必要な情報を同じ位置に配置することで、複数の物件を見比べやすくしています。
情報を増やすのではなく、判断に必要な情報が自然に目に入ることを優先しました。
03. 検索条件を見失わせない
検索結果画面では、敷金・礼金に関する条件を一覧上部に表示し、現在の検索状態を確認しながら物件を探せるようにしました。
条件変更画面では、設定内容に応じて該当する物件数を表示します。検索を実行する前に結果の規模を把握できるため、条件を細かく設定しすぎて物件が見つからなくなる状況を減らしています。
04. 検索をアプリの中心に置く
タブバー中央に検索ボタンを配置し、ほかのナビゲーションよりも視覚的に強調しました。アプリを開いたユーザーが、迷わず物件検索を始められることを目的としています。
物件一覧の閲覧中は、スクロールに合わせてヘッダーやタブバーを一時的に隠し、限られた画面内で物件情報を広く確認できるようにしました。
05. 問い合わせの負担を軽くする
物件を見つけてすぐに問い合わせるのではなく、まずは気になる物件を保存し、比較したあとに問い合わせられる流れを設計しました。
問い合わせフォームでは、入力項目を必要最低限に整理し、会員登録を必須にしないことで、問い合わせ前の心理的・操作的な負担を抑えています。
Development
デザインと実装を同じ担当者が行うことで、デザインデータと実際のアプリの差を小さくしながら開発を進めました。
デザイン段階から、APIの構造、端末ごとの表示差、キーボード操作、読み込み状態、エラー表示などを考慮しています。
実装中に判明した制約もFigmaへ反映し、デザインと実装のどちらかを正解とするのではなく、双方を更新しながらプロダクトの完成度を高めました。
また、iOSとAndroidで同じコードを共有できるReact NativeとExpoを採用し、限られた開発期間の中で、両プラットフォームへのリリースを実現しました。
Launch
プロジェクト開始から約4か月で、要件定義、デザイン、開発、ストア審査対応を完了しました。
2025年9月〜10月
- サービス要件の整理
- ブランディング
- ロゴデザイン
- 画面設計
- UIデザイン
2025年11月〜12月
- React Nativeによるアプリ実装
- API連携
- 計測環境の構築
- App Store・Google Play申請
- 初回リリース
Results
サービスの企画や制作だけで終わらず、リリース後の集客・問い合わせ・収益まで確認しながら、事業成果につながるプロダクトへ成長させました。
- 要件定義からストア公開まで、約4か月で完了
- デザインと開発を一人で横断し、iOS・Androidアプリを同時に立ち上げ
- 月間約3万インストール規模へ成長
- 2026年8月時点で、月間粗利約500万円を達成
- インストールから問い合わせまでを分析できる計測環境を構築
What I Learned
このプロジェクトでは、サービスの要件整理から、ブランディング、UI/UXデザイン、アプリ実装、ストア公開、リリース後の計測まで、一つのプロダクトを一貫して担当しました。
デザインとエンジニアリングの両方を担当したことで、見た目の完成度だけでなく、実装可能性や開発効率、運用、事業成果まで含めて設計する視点を身につけました。
また、機能や情報を増やすことよりも、ユーザーが迷わず判断できる状態をつくることが、プロダクトの価値につながると学びました。